大黒伸行のぶどう膜炎気まぐれ日記 ~思いつくままに~ 第1回 「ぶどう膜」ってなに?
- 2021年7月10日
- 大黒伸行先生のぶどう膜炎気まぐれ日記,ぶどう膜炎,症状
皆さんこんにちは。みらい眼科で毎月第1金曜日の午後に「ぶどう膜炎外来」を担当している大黒です。
「ぶどう膜炎」って聞きなれない病気ですよね。そもそも「ぶどう膜」って何?と思われる方も多いでしょう。「ぶどう膜」は英語で「Uvea」と言います。「Uvea」とは元々「果物の実」という意味だそうです。ぶどう膜は虹彩・毛様体・脈絡膜から構成されます。
眼球を包んでいる保護膜(卵の殻のようなもの)を「強膜」といいます。その「強膜」の内側にあるのが「ぶどう膜」で、そのさらに内側に「網膜」があります。聞きかじりの知識ですが、昔の眼科医が眼の解剖をしたとき、「強膜」をむいたその下にある膜が、丁度ぶどうの皮をむいた時のぶどうの実にそっくりだったというところから、その膜を「Uvea」「ぶどう膜」と名付けたそうです。
ちなみに、食中毒を起こすことで知られる「ぶどう球菌」とは別ですので、ご注意を。「ぶどう球菌」とは細菌の1種で、ぶどうの房のような塊を作るところからこの名前が来ています。「ぶどう膜炎」は「ぶどう球菌」による感染症ではありませんので、ご注意ください。(注:稀にそういうこともありますが、それについては後日そのうち)
眼科 大黒伸行(おおぐろ のぶゆき)
大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科
みらい眼科皮フ科クリニック
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