三村真士の眼形成再建外科とは? 目とまぶたの専門外科をわかりやすく解説 第2回
2026年5月22日
皆さんこんにちは。
みらい眼科で毎月第4水曜日に「眼形成再建外科外来と眼瞼手術」を担当している三村真士です。ちなみに故三村治先生とは血縁関係はありませんのであしからず。
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂(がんけんかすい)は、まぶたが下がってしまい、目が開けにくくなる状態を指します。加齢による変化が最も多い原因ですが、コンタクトレンズの長期使用や、先天的な筋肉の弱さ、神経の異常などでも起こることがあります。
見た目の問題だけでなく、視界が狭くなる・目が疲れやすい・肩こりや頭痛が出るといった症状につながることもあり、日常生活の質に大きく影響します。また、無意識におでこに力を入れて目を開けようとするため、額のしわが深くなることも特徴です。
眼瞼下垂の治療法
治療は大きく分けて「手術」と「点眼治療」があります。
手術治療
現在の標準治療は手術です。まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)を調整することで、自然な開きに改善します。視野の改善だけでなく、見た目の印象も大きく変わるため、機能面・整容面の両方に効果があります。
点眼治療(新しい選択肢)
近年、新しい治療として注目されているのが点眼薬です。代表的なのが、海外ですでに使用されている Upneeq(オキシメタゾリン点眼):商品名アップニークミニ点眼液で、日本でも5月中旬から導入されます。医療法人正秋会みらい眼科皮フ科クリニックでも導入予定です。
この点眼薬は、まぶたを持ち上げる筋肉の一部(ミュラー筋)に作用し、点眼後比較的短時間でまぶたが上がる効果が期待されます。手術が難しい方や、軽度の眼瞼下垂の方にとっては有用な選択肢となる可能性があります。ただし、効果は限定的(約一ミリ上がる)で、一時的(平均8時間)であり、根本的な治療は手術となる点には注意が必要です。
まとめ
眼瞼下垂は、単なる加齢現象ではなく治療によって改善できる疾患です。特に近年は、手術に加えて点眼薬という新しい選択肢も登場し、患者さんの状況に応じた治療が可能になってきました。
気になる症状がある方は、「年齢のせい」とあきらめず、一度専門医にご相談ください。早めの診断と適切な治療で、見えやすく快適な毎日を取り戻すことができます。
眼科 三村真士(みむら まさし)
大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科
医療法人正秋会 みらい眼科皮フ科クリニック
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