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「PAヨード点眼について」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

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「PAヨード点眼について」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

院長Blog-031 PAヨード点眼

みらい眼科皮フ科クリニック院長 石川裕人です。

 

今日は当院での術後点眼の工夫についてご紹介します。

 

当院では開院以来白内障をはじめとした種々の手術をさせていただいております。

手術合併症として、もっとも懸念すべきものが術後感染症・感染性眼内炎になります。

感染性眼内炎とは目にバイキンが入って膿んでしまい、最悪の場合失明に至る恐ろしい病気です。

通常、手術を行うどの眼科さんでも、術前、術中にヨード製剤(いわゆるイソジン系)を使った消毒・洗眼を行い術後感染症の予防に努めています。

ただ、術中にバイキンが目に入らなくても、術後に手術の傷口からバイキンが入ることは非常に稀ですが、やはりあります。2018年に発表された日本の6施設による前向き研究の論文では、白内障手術後に限りですが、0.025%(約4000人に1人)が発症すると言われています。

 

当院でも、術前、術中はもちろんのこと、術後に関してもイソジン系であるPAヨード点眼を使用しています。入院加療と違い、日帰り手術は患者さんにとって簡単・簡便ではありますが、その分うっかり目に汚い水、バイキンが入ってしまうリスクは高くなります。

通常手術後は、目に汚い水が入らないように、約1週間、頭や顔を洗わないでくださいというお願いをしています。ただ、逆に週間も洗髪・洗顔できないのは不潔かもしれないですよね。なので、当院では術後日目から洗髪・洗顔OKにしていますが、そのかわりにPAヨード点眼で目の消毒をしてもらっています。

ただし、これらの努力をしても絶対に100%、術後感染症を防げるわけではありません。

仮に感染しても、当院ではすぐに前房洗浄や硝子体手術を行うことが可能です。

本日は少しでも術後合併症を減らすため、PAヨード点眼を導入しているというお話でした。

すこしでもおかしいな?という時は最寄りの眼科にご相談ください。

病気は、眼科にかかわらず、早期発見早期治療がいい結果につながります。

院長 石川裕人

大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科

みらい眼科皮フ科クリニック

当記事は院長石川の個人的見解であり、絶対に紹介した記事や論文等が正しいというわけではございません。

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