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「大黒伸行のぶどう膜炎気まぐれ日記 第4回」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

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「大黒伸行のぶどう膜炎気まぐれ日記 第4回」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

大黒伸行のぶどう膜炎気まぐれ日記 ~思いつくままに~ 第4回:ぶどう膜は何をしているの?脈絡膜編その1

皆さんこんにちは。みらい眼科で毎月第1金曜日の午後に「ぶどう膜炎外来」を担当している大黒です。

 

回:ぶどう膜は何をしているの? 脈絡膜編 その1 

 

前回は「毛様体」の役割についてお話ししました。今回は「脈絡膜」についてです。

ブログの第1回で、「ぶどう膜」というのは、ぶどうの皮を剝いた時のぶどうの実にそっくりというところから名付けられたというお話をしました。で、実際にぶどうの実をよく見ると、たくさんの細い筋が走ってますよね。同じように「ぶどう膜」にも細い筋がたくさん走っています。これは血管なんです。そう、「ぶどう膜」というのは非常に多くの血管が走っているのです。その中でも特にたくさんの血管が走っているのが「脈絡膜」なんです。

「脈絡膜」というのは前回出てきた「毛様体」の続きの部分で、「網膜」の外側を覆っている膜です。1950年ころの研究によると、単位体積当たりの血流量は「脈絡膜」が体の中で一番多いという実験結果もあります。腎臓や肝臓よりも多いんですよ!なぜ「脈絡膜」にはこんなに多量の血液が流れているのでしょうか?実は「脈絡膜」の大事な役割の一つが冷却器としての働きなんです。

眼を開けていると自然に光が眼の中に入ってきます。その光は「角膜」や「水晶体」といったレンズを通過して「網膜の黄斑部」(字を読むのに必要な大切なところ)というところに集まる仕組みになっています。皆さん、虫眼鏡で太陽の光を黒紙に集めて燃やすということを小学校の理科でしませんでしたか?これとよく似たことが眼の中で起こっているのです。つまり「網膜の黄斑部」にはいつも光が集まって発熱しているのです。放っておくと、虫眼鏡で焼かれた黒紙の様になってしまいます。そこで、熱を冷ますために冷却しないといけません。その大切な役割を「脈絡膜」が行っているのです。

「脈絡膜」にはもう一つ大事な役割をがあります。長くなりますので、このお話は次回にします。

 

眼科 大黒伸行(おおぐろ のぶゆき)

 

大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科

みらい眼科皮フ科クリニック

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