望月嘉人の斜視ってなーに? 斜視をわかりやすく解説 第1回
2026年6月27日
皆さん、初めまして。
みらい眼科で毎月第1月曜日に「斜視外来と手術・ボトックス注射」を担当している望月嘉人です。兵庫医大でも神経眼科・斜視の専門外来を担当しています。
斜視外来をしていて、皆さんからよく質問される内容をいくつか紹介し、それらについて答えていこうと思います。
①斜視手術は子供の時にしかできないの?
そんなことはありません。視力や両眼でものを見るための能力である立体視が成長するのは、7-8歳までと言われているので、それらの機能が悪い方は5-6歳のころに斜視手術をすることをお勧めします。ただ物がダブって見える複視や斜視になり整容的に見た目が気になるという方は、何歳になっても斜視手術を受けていただくことはできます。
②斜視手術はやっても元の斜視の状態に戻ってしまうの?
斜視手術後に目の位置が再度元の位置に戻ろうとすることはあります。ただずれる程度が小さくなったり、頻度が減ったりするので、喜ばれる患者様は多いです。また術後戻らない方もたくさんいるので、1回の手術で済むケースは多いです。
③斜視手術は1階しかできないの?
そんなことはありません。無限にできるという訳ではありませんが、4-5回程度はできるかと思います。ただ以前手術した筋肉を触るときは、術中の癒着や出血、疼痛がひどくなる可能性があるので、全身麻酔で斜視手術をすることをお勧めします。
④斜視手術はめちゃくちゃ痛いの?
まったく痛くないというと嘘になります。ただ当院では斜視手術になれた医師が執刀するため、比較的短い時間で手術が終了します。また術中に点眼麻酔やテノン嚢下麻酔といった局所麻酔に加え、笑気吸入を行いながら手術するので、他施設よりも疼痛を少なく斜視手術することができると思っております。
⑤斜視手術は難しい手術なの?
斜視手術は、目の周りについている筋肉を一度外して、位置をずらしてもう一度縫い付ける手術や筋肉を短くして、再度縫い付けるという手術です。手技としては難しくないかもしれませんが、どんな手術にもリスクや合併症があります。また全国的に斜視手術を受けられる施設が少ないのは、手術自体の問題よりも、斜視手術前の検査の精度が非常に重要であり、優秀な視能訓練士がいないとできない手術だからです。
第一回はこれまでです。また次回から斜視の種類などについて説明します。今後ともよろしくお願いいたします。
眼科 望月嘉人(もちづき よしひと)
大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科
医療法人正秋会 みらい眼科皮フ科クリニック
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