手術
Surgery
手術
Surgery
Surgery
当院では、患者さんの不安感や恐怖心を極力取り除くために、ほぼ全例で低濃度笑気ガス麻酔を使用します。むろん、全身的な問題や、アレルギー等がある場合には使用いたしません。そののちに、疾患・手術予想時間に応じて点眼麻酔・前房麻酔・テノン嚢下麻酔・球後麻酔を行います。特に怖くて手術を受けることを避けているかた、ぜひ当院にご相談ください。
詳しくは以下の手術専門サイトも御覧ください。
硝子体(しょうしたい)は、水晶体より奥にある眼球の大半を占める、卵白にも似た透明な組織であり、眼球の形状を保ち、中に入る光を屈折させる役目をしています。硝子体がさまざまな原因で網膜を引っ張ったり、炎症を持続させたり、濁ったり、出血することによって目の障害を引き起こします。
この硝子体内に起こった疾患を治療する目的で、眼内の出血や濁りなどを硝子体と一緒に取り除く手術が網膜硝子体手術です。硝子体を切除するには、まず黒目から約4mmの白目の部分に3か所の小さな穴を開けます。その穴から細い器具を眼内に挿入し、眼の中の出血や濁りを硝子体と共に取り除き、網膜にできた増殖膜や網膜裂孔を治し、網膜の機能を回復させます。現在では手術機械の発達や手術技術の進歩により、安全に行えるようになりました。 硝子体手術の適応になる疾患には、黄斑前膜、黄斑円孔、硝子体出血、糖尿病網膜症、黄斑浮腫、眼内レンズ偏位、網膜剥離などがあります。
詳しくは以下の手術専門サイトも御覧ください。
一般に緑内障の手術は眼圧を下げるためであり、視力を改善させる目的はありません。これ以上の緑内障による視力・視野障害を予防するために行うものです。またこの手術で残念ながら眼圧が下がらない方も10%程度おられますし、下がったとしても時間経過とともにまた上がってくる方もおられます。正直、緑内障は点眼治療のみで、進行予防できるのがベストです。しかしながら、手術にまで至った場合には、もっと厳密に眼圧コントロールを行うことが必要で、それは我々眼科医のみならず、患者さんの理解と努力も必要になります。
詳しくは以下の手術専門サイトも御覧ください。
両眼の眼の筋肉のバランスが悪くなり、両眼の視線が合わなくなるために起こります。このためにものが2重に見えたり、眼精疲労がおきたりします。
眼の筋肉の周りに局所麻酔を行い、小さなハサミで白目の表面にある薄い結膜を切開し、その下にある眼の筋肉を縫縮するか、後方に下げるかします。その後結膜を細い糸で縫合し、眼帯を貼って終了します。出血はあまりありませんし、手術後の腫れも軽度ですみます。手術時間は30分程度です。
斜視手術は技術的には簡単ですが、術中、筋肉を操作している時は麻酔が効いていても痛みを伴うことがあります。痛みの程度には個人差があり、すごく痛い人から全く平気な人まで様々です。術中痛くなくても、術後病室に戻ってから痛みが生じてくる事もあります。手術中はできるだけリラックスして執刀医の言うことを聞いてください。術中、開瞼器という機械をつかって目を開けますが、ギュッとつむると術後まぶたが腫れてしまいます。また、緊張しすぎて私たちが「右を見てください」「左を見てください」と申し上げても目が動かない患者さんは私たちが手術しやすいように糸で引っ張らなくてはなりません。そうしますと痛く感じますし、操作もしにくくなります。ですから緊張はすると思いますが、落ち着いてリラックスして臨んでください。
手術日・手術翌日は眼帯をしていますが、2日後にはとります。眼帯をはずしてすぐは物がふたつに見える可能性があります。徐々におさまってくることもありますし、再手術が必要なこともあります。それは医師が診察して判断致します。私たちは目の位置がまっすぐ向くよう筋肉を何ミリ移動させるか計算しています。しかし、予想に反して術後目の位置が大きくずれることがまれにあります。その場合、再手術が必要なこともあります。
術後、眼は出血のため赤くなり、赤みは約2~3週間続きます。傷口は1週間くらいで落ち着きます。コンタクトレンズは1週間くらいから装用可能です。しかし、赤みが気になる方は目の赤みがひいてから装用してください。顔を洗うのは翌日の診察後から構いません。退院後はお風呂もOKです。シャンプーも構いません。プールや温泉などあまり清潔でないところは術後1か月はやめてください。ご自分が手術をしたと意識して、不潔にならないよう注意しましょう。ごみが入った時、不潔になった時は抗菌薬の点眼をして下さい。術後の目薬は最後までさし切ってやめてください。
目が痛いからとそっと閉じていても良い事はありません。眼球運動トレーニングでしっかり目を動かして下さい。退院後は晩ご飯の後など時間を決めて一日一回はするようにして下さい。特に術後1週間が大切で、術後1か月を目安に続けて下さい。
大部分の患者さんでうまくいきますが、中には効き過ぎて物が2重に見える患者さんもおられます。この場合は、徐々に時間とともに改善しますが、長引く場合はプリズム眼鏡や、再手術を行なうことがあります。
眼瞼下垂は、うわまぶたを吊り上げている筋肉が薄く伸びることにより、充分吊り上げることができなくなるために、まぶたが下がる状態です。また、皮膚弛緩は、年齢のためにまぶたの皮フの張りがなくなり、余った状態になるために起こります。
治療法としては、様子をみるか、筋肉をぬいちぢめるか、たるんだ皮フを切ってしまうしか、方法がありません。もちろん、手術しなければいけないというものではありません。まぶたがさがり、皮フがたれさがり、ひとみ(瞳孔)にかかっているようであれば、それは見えにくいので、手術の絶対適応といえます。
手術の方法としては、まぶたに局所麻酔を行い、メスで皮フをきります。皮フが余っているだけであれば、切ったあとの皮フを縫い合わせて手術は終了です。血が多少でますので、止血しながらになりますから片方のまぶたに約20分かかります。また、筋肉が薄い場合には筋肉をぬいちぢめるひと手間がいりますので、片方のまぶたに約30分かかります。抜糸は術後10日ほど行います。
大部分の患者さんでうまくいきますが、中には一時的に効き過ぎて眼が閉じにくくなり、薄目を開いたように見える患者さんもおられます。この場合は、ほとんど時間とともに改善しますので、心配はありません。逆に効果があまりみられないこともありますが、この場合は日を変えて再度同じ手術を行ないます。
詳しくは以下の手術専門サイトも御覧ください。