適応疾患
- 01加齢黄斑変性
- 02糖尿病黄斑症に伴うのう胞様黄斑浮腫
- 03網膜静脈閉塞症に伴うのう胞様黄斑浮腫
- 04血管新生緑内障
いずれの病態も目の中のVEGF濃度が高いことによっておこります。よって、VEGF抗体を注射することにより改善されます。
硝子体注射
Vitreous injection
Vitreous injection
いずれの病態も目の中のVEGF濃度が高いことによっておこります。よって、VEGF抗体を注射することにより改善されます。
注射は点眼麻酔・消毒をしたのち、一瞬で終わります。注射当日から3日間のみ、抗生物質の点眼をしてください。
注射後1週間くらいは注射した部分が赤くなったり、異物感(コロコロする)が残ったりする場合があります。注射液と共に空気が目の中に入り、黒い球が見えることがありますが、自然に吸収されます。前眼部の炎症、眼圧の上昇がみられることもありますが、多くは自然に治まります。ただし、点眼薬などの処方が必要なこともあります。
抗VEGF抗体の重篤な全身副作用として、脳梗塞の再発リスクをあげると報告されていますが、脳梗塞の既往の無い方には有意な影響は認められていません。また、全身投与の場合は倦怠感、腹痛、血圧上昇、蛋白尿、出血、下痢、心不全、脳梗塞、胃腸の穿孔などが報告されていますが、眼内注入では、その他の全身への影響はほとんどないと考えられ、可能性は小さいと考えられます。万一合併症が発生した場合は、速やかに対応します。
硝子体内注射には感染(1/3000)や、水晶体に注入針が接触しておこる白内障(1/600)、また硝子体出血や網膜剥離(1/600)などの合併症の可能性がありますが、院長はこれまでに数千例の硝子体内注射をおこないましたが、合併症の経験はありません。
ただ、物事には“絶対”ということはなく、これらは、通常通り手技を行っても、ある一定の確率で起こりうるものです。もし合併症が出た場合は、いずれに対しても投薬・手術などによって速やかに対応させていただきます。しかし一旦生じてしまうと重篤な視力障害が残る場合もあります。