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「三村治のやさしい神経眼科講座 虚血性視神経症について」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

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「三村治のやさしい神経眼科講座 虚血性視神経症について」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

三村治のやさしい神経眼科講座 その13 虚血性視神経症について

ボツリヌス治療、神経眼科外来担当の三村治です。

今回は視神経の病気の中で、高齢者に多い虚血性視神経症について解説させていただきます。この虚血性視神経症は視神経炎と並んで、あるいは場合によっては視神経炎以上に視力や視野に後遺障害を残す可能性の高い病気です。しかも、コーカサス人(白人)とアジア人(日本人)とで、全く異なる特徴を示す病気です。ただ、視覚症状自体は同じように水平半盲といって、水平線を境に上側の視野(上半盲)または下側の視野(下半盲)が見えなくなります。また、前駆症状として視野の上側または下側がボヤっとボヤける形で始まることもあります。白人では自己免疫性動脈炎という炎症で起こるタイプが多く、副腎皮質ステロイド薬が著効を示します。一方、日本人では虚血(視神経を栄養する血管が詰まってしまう)や糖尿病などの循環障害で起こるタイプが非常に多く、このタイプでは効果的な治療法はないと言われてきました。しかし、最近日本人にもこの自己免疫性動脈炎で起こることが相次いで報告されるようになりました。このタイプは前述したように副腎皮質ステロイド薬が著効するのですが、逆に治療時期を逸してしまうと反対眼にも発症し、両眼共実用視力がなくなってしまうことがあります。もし、皆さんのおじいさんやおばあさんが視野の水平線を境界として、上半分または下半分の視野が無くなってしまったら、是非みらい眼科皮膚科クリニックの石川院長を受診ください。検査の上、神経眼科外来のある大学病院などに紹介させていただきます。

 

ボツリヌス治療・神経眼科外来担当 三村治

 

大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科

みらい眼科皮フ科クリニック

 

当記事は三村治の個人的見解であり、紹介した記事や論文等が絶対に正しいというわけではございません。

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