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「大黒伸行のぶどう膜炎気まぐれ日記 第12回」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

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「大黒伸行のぶどう膜炎気まぐれ日記 第12回」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

大黒伸行のぶどう膜炎気まぐれ日記 ~思いつくままに~ 第12回:ぶどう膜炎は膠原病の仲間

皆さんこんにちは。みらい眼科で毎月第1金曜日の午後に「ぶどう膜炎外来」を担当している大黒です。

 

12回:ぶどう膜炎は膠原病の仲間

 

目の炎症(ぶどう膜炎)の2大原因は「感染」と「免疫の暴走」と以前お話ししました。今回からは「免疫の暴走(異常)」による炎症のお話をします。

「膠原病」という病気の名前を聞いたことがおありかと思います。最近では歌手の八代亜紀さんがこの病気で亡くなられたことが報じられていました。「膠原病」というのは免疫異常で起こる病気の総称のようなもので、その中で皆さんに一番馴染み深いのが「関節リウマチ」だと思います。免疫異常によるぶどう膜炎(以後ぶどう膜炎)も膠原病の仲間です。つまり、ぶどう膜炎というのは関節リウマチのお仲間と思っていただいたらいいと思います。また、膠原病というのは複数の臓器で病気を引き起こすことがあります。例えば、関節リウマチの患者さんがぶどう膜炎を起こすことは珍しくありません。また、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の患者さんがぶどう膜炎を起こすことも間々あります。ですから、ぶどう膜炎の診療では、まず全身の免疫異常・免疫疾患が隠れていないかどうかを血液検査などでしっかりと調べます。ぶどう膜炎で眼科にかかったら、内科のようにいろいろと全身検査をされると思いますが、それはこのような背景があるからです。

膠原病では、免疫抑制剤と呼ばれる暴走した免疫をコントロールする薬剤を長期にわたって使用して病気をコントロールしていきます。一生付き合っていかないといけないことも少なからずあります。ぶどう膜炎の治療も基本は同じです。免疫抑制剤を長期にわたって使用し、生涯にわたって良好な視力を維持することが治療の目標になります。今回のお話をまとめますと、

  • ぶどう膜炎は免疫異常で起こる病気。まずは全身検査をしっかりしましょう。
  • ぶどう膜炎は膠原病の1種。長期にわたる治療が必要なことが多い。

では次回から、ぶどう膜炎を個別にみていきましょう。最初は「原田病」です。

 

 

眼科 大黒伸行(おおぐろ のぶゆき)

 

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