三村真士の眼形成再建外科とは? 目とまぶたの専門外科をわかりやすく解説 第1回
- 2025年10月25日
- 三村真士先生の眼形成再建外科講座
皆さんこんにちは。
みらい眼科で毎月第4月曜日に「眼形成再建外科外来と眼瞼手術」を担当している三村真士です。ちなみに故三村治先生とは血縁関係はありませんのであしからず。
眼形成再建外科とは
眼形成再建外科は、眼科の中でも まぶた・涙道・眼窩(がんか) を専門に診る分野です。白内障や緑内障のように「眼球そのもの」を治療するのではなく、目の周りの組織を治療して機能と見た目を回復させるのが特徴です。
たとえば、まぶたが下がる「眼瞼下垂」、まぶたが内側や外側に反り返る「内反・外反症」、涙が止まらない「流涙症」、腫瘍や外傷による変形、眼球突出などが対象となります。単なる美容目的ではなく、「見えにくい」「まぶしい」「涙があふれる」など、日常生活に直結する不便を解消することが大きな役割です。
日本における眼形成再建外科の現状
欧米では眼形成外科が眼科のサブスペシャリティとして長い歴史を持ち、形成外科とは異なる、目を護るための専門医として幅広い治療が行われています。日本では本専門医が少なく、十分に治療を受けられない患者さんも多かったのが実情でした。
しかし近年は、専門学会の活動や教育体制の整備により、眼形成を専門とする眼科医が増えています。その結果、れまで「年齢のせいだから仕方ない」と思われていた症状や、「どこで相談すればいいのかわからなかった悩み」も治療できる機会が広がりつつあります。
こんな症状はご相談ください
眼形成再建外科の診察をおすすめする代表的な症状は以下のとおりです。
- まぶたが下がって視界が狭い、目が重い
- 涙が止まらず、常にハンカチが必要
- まぶたが外側・内側にめくれて目が赤い・痛い
- 目の周りにしこりや腫れがある
- 外傷や手術後に目元の形が変わってしまった
- 目が飛び出して見える、目が閉じにくい
- 目元をきれいにして、社会生活を送りやすくしたい
まとめ
眼形成再建外科は、見た目」と「機能」を両立させることを目的とした眼科の専門分野です。まぶたや涙のトラブルは放置すると視力や生活の質に大きく影響します。
もし思い当たる症状があれば、「眼形成再建外科」という選択肢をぜひ思い出していただき、安心してご相談ください。
眼科 三村真士(みむら まさし)
大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科
みらい眼科皮フ科クリニック
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