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「大黒伸行のぶどう膜炎気まぐれ日記 第2回」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

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「大黒伸行のぶどう膜炎気まぐれ日記 第2回」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

大黒伸行のぶどう膜炎気まぐれ日記 ~思いつくままに~ 第2回 「ぶどう膜」は何をしているの? 虹彩編

皆さんこんにちは。みらい眼科で毎月第1金曜日の午後に「ぶどう膜炎外来」を担当している大黒です。

 

2回 「ぶどう膜」は何をしているの?  虹彩編

 

前回は「ぶどう膜」の語源についてお話ししました。今回は「ぶどう膜」って何をしているのでしょうね?というお話です。

眼の構造はカメラに例えると判り易いと思います。カメラでは、レンズのところ以外は黒い箱でおおわれています(暗箱)。この暗箱に相当するのが「ぶどう膜」です。鏡でご自分の目を見てください。白目があって、中央に黒目がありますよね。で、黒目をよく見ると、茶色い部分とその真ん中の黒い部分があるのが判ると思います。この茶色い部分が「虹彩」と言われていて、「ぶどう膜」の一部です。で、真ん中の黒い部分には「虹彩」はなく、のぞき穴のようになっていて(瞳孔)、そこから光が眼の中に入る仕組みになっています。

つまり、「虹彩」はカメラの絞りと同じ役割をしていて、眼の中に入る光の量を調整しています。暗いところでは瞳孔は大きくなり光をたくさん眼の中に入れようとします。反対に、明るいところでは瞳孔は小さくなり眼の中に入る光の量を少なくします。眼科で「散瞳検査」というのがありますが、これは点眼薬で瞳孔を大きくして眼球の奥の隅々まで観察できるようにする検査です。これをすると眩しくなりますよね。絞りが効かなくなっているからです。

日本人や有色人種は「虹彩」の色は茶色ですが、白人は青色の人もいますし、まれに灰色の人もいます。また、フックス虹彩異色性ぶどう膜炎という病気になると、左右で瞳の色が違うということが起こります(白人の場合)。左右で瞳の色が違うのをオッズアイと言って欧米では昔から知られている現象ですが、病気でもなるんですよ。

いろんな色の虹彩の例

 

さて、この「虹彩」に連続して(鏡では見えないですが)同じような茶色い膜が後方の眼球全体を包んでいます。次回は虹彩の続きである「毛様体」についてお話ししますので、お楽しみに。

 

眼科 大黒伸行(おおぐろ のぶゆき)

 

大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科

みらい眼科皮フ科クリニック

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