院長Blog-018 めぐすりが苦い?
みらい眼科皮フ科クリニック院長 石川裕人です。
今日はめぐすりの「味」についてのお話です。
めぐすりしたあとに、苦みなど味がしたことはありませんか?
なんで飲み薬でもない、めぐすりなのに、味を感じてしまうのでしょうか?
うれしかったり、感動したり、悲しかったりすると我々は泣いてしまいますよね?泣いた後、鼻水でませんか?目の表面にある涙は、涙点というまぶたのうちがわ、鼻側にある排水溝から涙道という下水管を通って、鼻や喉元に流れ込んでいきます。
ですから、めぐすりも、その一部が涙道を通って喉元に流れ込むので、味を感じることがあります。
味を感じる代表的な点眼といえば・・・
日本眼科医会HPより抜粋
当院でもよくお出ししているムコスタ™点眼液です。
ムコスタ™点眼はもともと、胃粘膜を保護しているムチンという物質を増やしてくれるのですが、眼の表面の角膜や結膜にもこのムチンがあり、ムコスタ™点眼によって目の表面を頑丈にしてくれます。特に、ゴロゴロ感など異物感がある方によく効くと言われています。
くわしくは大塚製薬HPをご覧ください。
ただ、もともとが胃薬で苦いお薬なので、点眼も苦いのです・・・
当院の患者さんでも8割がた苦いとおっしゃってますが、それでさせなくなることはめったにありません。
他にも抗アレルギーの点眼で、ゼペリン™というのがあります。ゼペリン™は墨汁のような味がするんですよね・・・あくまで私の主観ですが・・・ただ、これを感じるおかげで、めぐすりがちゃんと目に入ったなと感じます^^;;
ではどうやったらこのめぐすりの味を感じにくくすることができるでしょう?ようはめぐすりが喉元に行かなければいいわけです。めぐすりを点した直後に、目頭を1分ぐらい押さえてみてください。そうすればある程度、味は分かりにくくなりますし、目にしっかりとめぐすりがしみこんでいきますよ。
そのほかにも点眼による副作用といわれるものがありますが、また今度ご紹介します。
本日は点眼の副作用の1つである、めぐすりの味を感じることについて紹介してみました。
すこしでもおかしいな?という時は最寄りの眼科にご相談ください。
病気は、眼科にかかわらず、早期発見早期治療がいい結果につながります。
院長 石川裕人
大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科
みらい眼科皮フ科クリニック
当記事は院長石川の個人的見解であり、絶対に紹介した記事や論文等が正しいというわけではございません。
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