みらい眼科皮フ科クリニック院長　石川裕人です．

 

皆さん、ブルーライトカットメガネをご存じでしょうか？数年前からまことしやかにデジタル機器から発生するブルーライトは目に良くない！、だからブルーライトカット眼鏡をかけましょう～ってことになってました。ブルーライトは可視光線の一部で短波長な光線で、もう少し波長が短くなると紫外線、太陽からの非可視光線になっていきます。

むろん、太陽を直接見てしまってはダメですが（日食網膜症・重度の網膜のやけど）、このブルーライトってそこまで害があるのでしょうか？

このブルーライト、もしくはブルーライトカットメガネに関して、日本眼科学会など６団体や、アメリカの眼科アカデミーにおいて一定の見解が発表されました。

リンクは↓です。

眼科医会の見解

 

ざっくりかいつまみますと、ブルーライトが及ぼすかもしれない害より、ブルーライトから得られる利益のほうが大きいかもしれないということです。

ブルーライトの及ぼすかもしれない害の代表例はサーカディアンリズムの乱れ、体内時計の乱れです。夜中でもパソコンやスマホを触っていて太陽光に近いブルーライトを浴びていれば、頭は昼間と勘違いするかもですよね。あとは、ブルーライトそのものによる網膜障害という話ですが、これはエビデンスはありません。

では、ブルーライトを浴びない、カットすることにより生じることってなんでしょうか？

小児において、近視進行のひとつのリスクとして、太陽光を浴びないことというのが分かっています。特に中国の大規模なStudyでは外にでて遊ばなかった子どもたちは、外に出て太陽の元で遊んでいた子供たちに比べて有意に近視進行を認めたそうです。

 

なので、特にこどもさんにおいては、ブルーライトカットメガネは使用しないほうがいいという見解です。

今後の研究の発展によっては、この見解は変わることもありえますが、私の子供にはブルーライトカットメガネはかけさせないですね。

 

院長　石川裕人

 

大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科

みらい眼科皮フ科クリニック

 

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