院長Blog-017 保険適応多焦点眼内レンズ アイハンスについて
みらい眼科皮フ科クリニック院長 石川裕人です。
今日はジョンソンエンドジョンソン社から新たに発売された新しい眼内レンズ、テクニス・アイハンスについてお伝えします。今、福岡で開催されている第75回日本臨床眼科学会でちょうどアナウンスされたところなんですよね。
テクニス・アイハンスは新しい光学デザインを有し、
1.従来の屈折型・回折型多焦点眼内レンズとは違う、高次収差を利用した新しい多焦点眼内レンズ
2.遠方から中間距離まで見える広い明視域(近くは見えないが中間距離~遠くが見える)
3.グレア・ハローなど従来の多焦点眼内レンズの問題点があまりなく、単焦点レンズと同等
4.保険適応の多焦点眼内レンズ!
という特徴を持っています。
簡単に言いますと、保険適応の単焦点眼内レンズ扱いの多焦点眼内レンズです。といっても、単焦点扱いですから、加入度数は+0.5D程度ですので、近くがメガネなしで見えるわけではございません。 あくまで、中間距離~遠方が従来の単焦点眼内レンズより見やすくなる可能性があるということは言えます。ちなみに乱視矯正モデルも豊富ですので、乱視がある方でも対応できます。
当院でも通常、保険診療内の単焦点眼内レンズを選択する際には、Alcon社のSN60WFやジョンソンエンドジョンソンのPCB00V(テクニス)をメインに使っています。今後は、特に若い方(65歳未満)やご希望の方にはこのアイハンスの使用を考えていきたいと思っていますので、気になる方は院長にお尋ねください。
本日はアイハンス 新しい保険適応の多焦点眼内レンズについてまとめてみました。
白内障の治療・手術に関して、まずは最寄りの眼科にご相談ください。無論、当院にても、今日紹介したアイハンスをはじめとした多様な眼内レンズをそろえており、しっかりとお話しをしたうえで、どういったレンズがご本人に合うかどうかを納得いくまで相談させていただきます。
院長 石川裕人
大阪市「今福鶴見」にある眼科・皮フ科
みらい眼科皮フ科クリニック
当記事は院長石川の個人的見解であり、絶対に紹介した記事や論文等が正しいというわけではございません。
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