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「産経新聞に記事掲載第2回」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

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「産経新聞に記事掲載第2回」大阪市今福鶴見にある眼科・皮フ科 みらい眼科皮フ科クリニック

院長Blog-076 産経新聞に記事が掲載されました 第2回

医療法人正秋会 理事長 石川裕人です。

 

今回、産経新聞に記事が掲載されましたのでご報告いたします。

産経新聞 カラダの相談室 第2回

上記から実際の記事が読めますが内容は下にも転載しておきます。

 

カラダの相談室 第2回 

「複視(ふくし)

医療法人 正秋会 今福鶴見 みらい眼科皮フ科クリニック

理事長 石川裕人さん

 

1つの物が二重に見えるのが「複視」です。複視には片眼だけで見ているときに起こる(単眼複視)や両眼を開けているときにも起こる(両眼複視)があります。原因には眼や脳を含めた全身の疾患もあり眼科の専門医に相談することです。

 

白内障など光線の屈折異常

Q 片目で見ると2つに見えています。原因や治療法を簡単に教えてください。

 単眼複視は目主体の、主に光線の屈折異常によって発生します。原因となる病態は乱視や白内障、角膜上皮障害などで、目に入ってくる光線が散乱して起こります。

乱視は角膜の形や水晶体の歪みなど起こりますので、メガネやコンタクトレンズを用いて矯正します。通常の乱視であれば、メガネなどで矯正可能です。しかし、「度が強い」、「円錐角膜などの角膜の病気」の乱視は、ハードコンタクトレンズで矯正する必要性がありますが、完全に矯正できない場合もあります。

水晶体が濁る白内障は基本的に加齢が原因です。そのほか、アトピー性皮膚炎や糖尿病、高度近視などがあると比較的若い年齢でも発生します。治療は手術しかなく、局所麻酔を使用し、5分程度で濁った水晶体を取り、かわりに眼内レンズを入れます。

角膜上皮障害はドライアイなどにより角膜の表面に細かい傷がつく状態です。軽症ではドライアイの点眼で治療できますが、重症やシェーグレン症候群など膠原病に合併するものでは、涙点プラグなど外科的な治療法が必要になる場合もあります。

 

Q 片目ずつでは1つに見えますが、両眼で見ると2つに見えます。原因を教えてください。

眼球運動障害や全身疾患も

 両眼複視という病気です。両眼複視は、両方の目のそれぞれの視線がずれることにより起こります。

原因は斜視や眼球運動障害です。眼球運動障害には、目を動かす筋肉を支配する神経(動眼神経・滑車神経・外転神経)の麻痺や高度近視、甲状腺眼症や重症筋無力症などの全身疾患があります。さらには、原因不明のものも多く見られます。

近視は一般に眼球が前後に長くなることにより起こりますが、あまりに近視が強くなり過ぎると長くなった眼球が眼窩内(がんかない、めのくぼみ)で少し傾いてしまい両眼複視をきたします。

目を動かす神経の麻痺には、高齢者では糖尿病や動脈硬化、高血圧などを基礎にした脳血管障害が最も多くなっています。そのほか脳の中に異常があって起こることもあり、そのような場合にはMRIで頭蓋内の精密検査が必要になります。

若い人では脳血管障害よりウイルスなどの感染や甲状腺眼症や眼筋型筋無力症による発生が多くみられますので、血液検査も行います。

治療面ですが、目を動かす神経の麻痺は、脳の検査で異常がなければ経過を観察しているだけでも、60~90%は自然に回復します。まずは定期的な経過観察です。その結果、自然に回復しない場合は視線のずれの程度が少なければプリズム眼鏡の装用になります。程度が大きければ斜視手術を行うことになります。

全身疾患は内分泌内科の先生と協力して全身治療を行います。甲状腺ホルモンやステロイドでの治療が必要になり、内科の先生との協力が不可欠です。

逆に、甲状腺疾患をお持ちの場合には、少しでも複視を感じた場合にはお近くの眼科にすぐ行くようにしましょう。(次回は白内障)

 

【略歴】いしかわ・ひろと 2006年兵庫医科大学大学院医学研究科(外科系眼科学)修了、医学博士。同大学眼科学講師。米国南フロリダ大学医学部などを経て21年2月医療法人正秋会みらい眼科皮フ科クリニック 管理医師。同年4月から兵庫医科大学非常勤講師。日本眼科学会眼科専門医。

☆医療法人正秋会 今福鶴見 みらい眼科皮フ科クリニック 大阪市城東区今福東1の14の11 鶴見メディカルビル6階。℡06・6934・1146

 

 

目がすこしでもおかしいな?という時は最寄りの眼科にご相談ください。

病気は、眼科にかかわらず、早期発見早期治療がいい結果につながります。

医療法人正秋会 理事長 石川裕人

大阪市城東区今福鶴見 みらい眼科皮フ科クリニック

守口市 川口眼科醫院

 

当記事は石川の個人的見解であり、絶対に紹介した記事や論文等が正しいというわけではございません。

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